ノンスティック加工のフライパンは手軽ですが、
- 表面の加工が劣化したら買い換える必要がある
- 高温調理に向いていない
…などのデメリットがあります。
私自身、数年前から健康面を考慮してフッ素加工のフライパン使用を一切やめ、表面がコーティングされていないフライパンを使うようになりました。
この記事では3種類の異なる素材のIKEAフライパンを使ってみた比較について紹介します。
IKEAのフライパン
これまでIKEAで購入したフライパンは、
- ステンレススチール
- カーボンスチール
- キャストアイロン
…の3つ。
結論から言うと、一番のおすすめはステンレススチールのフライパンになります。
ステンレススチールのフライパン
アルミニウムの中間層をステンレススチールで挟んだ3層構造のセンスエル。
使い方のコツを知らないまま使うと、食材が焦げついてしまうため、
「ステンレススチールは使いにくい!」「焦げつく!」
…という人も多いフライパンです。
私もセンスエルを購入した当初は「使いにくい!」「重たい!」と感じました。
何度もテフロン加工されたフライパンに戻ろうと思ったものの、使い方のコツを掴み、6年以上使い続けるなかでいつの間にか愛着が湧き、今では「一生使うことができる良いフライパン」であると感じています。
フッ素加工フライパンを使っていた時とは異なり、このフライパンを使うようになってからフライパンを捨てることが一切なくなりました。
センスエルのメリット
- フライパンが温まると、長く保温できる
- 汚れても磨けばピカピカになる
- 錆びにくい
- 鉄のフライパンと比較して手入れが非常に楽
センスエルのデメリット
- 使い方のコツを掴む必要がある
- フライパンの表面が温まるまでに時間がかかる
- 重たい
- 焼きむらが気になることがある
28cmのSENSUELLを使っていますが、正直すごく重たいです。
フライパンを振って使うことはないものの、調理した料理をお皿に移す時やフライパンを洗う時に、腕がプルプル震えるくらい重いです。
また、IKEAではありませんが、有名ブランドだとツヴィリングのステンレスフライパンが類似品になります。
カーボンスチールのフライパン
鉄と炭素の合金である鋼の一種のカーボンスチール(炭素鋼)を使ったフライパンのVARDAGEN(ヴァルダーゲン)。
鉄に炭素を加えたカーボンスチールは一般的な鉄と比較して強度が高く、加工しやすいという特性があるため、キャストアイロンのフライパンよりも薄くて軽量です。
ヴァルダーゲンのメリット
- ステンレススチールや鋳鉄製のフライパンと比較して軽量
- フライパンが温まるスピードがはやい
- ステンレススチールよりくっつかない(目玉焼きも少ない油で綺麗に仕上がる)
ステンレススチールのセンスエルで上手に目玉焼きが作れないことがストレスになり、新たに購入してみたものがヴァルダーゲンのカーボンスチールのフライパンで、食材がくっつきにくいと感じています。
ヴァルダーゲンのデメリット
- 使いはじめにシーズニング(油ならし)が必要
- 錆びないように定期的なメンテナンスが必要
- 短い調理時間でも取手が熱くなる
ちょっと気を抜くと錆びてしまうと感じることが多いので、メンテナンスが重要になります。
長く使い続けるためのポイント
初期のお手入れに加え、長く使い続けるためのポイントがいくつかあります。
重要なポイントとしては、
- 洗ったら水気をしっかり拭き取ること
- 定期的に油を塗ること
- 酸性の強い食材の調理は避けること
…このあたりになります。
ステンレススチールのフライパンと比較して、メンテナンスの面で色々手間がかかるものの、軽量で温まりがはやく、くっつきにくい点がカーボンスチール製フライパンの特徴になります。
当初は、やや使いにくいと感じていたヴァルダーゲンのフライパンですが、使い続けるなかで油がなじみ、使いやすいと感じるようになりました。
キャストアイロンのフライパン
現在は廃盤になってしまっている商品ですが、ヴァルダーゲンには鋳鉄製(キャストアイロン)のフライパンがありました。
いわゆる「鉄のフライパン」と呼ばれるものが鋳鉄製フライパンになります。
キャストアイロンのフライパンは、丈夫で耐熱性が非常に高く、 ステーキやハンバーグを焼くと、普通のフライパンとは異なる美味しさを引き出すことができます。
手間はかかるものの、きちんと手入れすれば綺麗な状態を保つことができ、使えば使うほどフライパンに油がどんどん馴染んでいくため、フライパンを育てる感覚が生まれます。
ロッジやキャプテンスタッグなど有名ブランドのスキレットが人気です。
フッ素加工していないグリーンパンという選択肢も
フッ素加工していないフライパンかつお手入れが楽なものを探している時は、グリーンパンを検討してみても良いと思います。
2007年にベルギーで誕生したブランドで、有害物質を一切使っていないフライパンになります。
ステンレスパンのようにずっと使えるという商品ではありませんが、取り扱いはずっと楽です。
まとめ:フライパンの選び方のポイント
手早く料理したい時はカーボンスチールの方が便利ですが、錆びやすいというデメリットがあるため、手入れすることに自信がない場合は避けた方が良いかもしれません。
扱いが圧倒的に楽なのはステンレススチールで、錆びを気にする必要はなく、あまり手をかけなくても綺麗な状態を保つことができます。
くっつきやすいので、コツを掴んで扱いに慣れるまでは試行錯誤するかもしれませんが、一生モノのフライパンとしては、ステンレススチールを推します。
慣れるまで大変…でも慣れたら最高!というフライパンです。